次に、層の解説をします。
声紋分析では、自分の持つ力を3つの層にわけて表現します。

1番内側の層をご覧ください。ここは潜在意識の層で、その人の持って生まれた特性や才能、強みをあらわしています。
真ん中の層は無意識領域といって、思考のクセや習慣化したものをあらわしたものです。
そして1番外側の層は、顕在意識、つまり「発揮できている強み」をあらわします。
ハーモニアオアシスが目を向けるポイントは、この3層の波形がきちんとでているかどうかです。
具体的な事例をあげて説明していきますね。
ある会社に、部下の処遇のことで悩んでいる上司がいました。
この上司は、視覚、聴覚、体感覚全ての色をお持ちで、3層の波形がきれいに出ていました。
つまり、自分の力をきちんと発揮できている状態にありました。
一方、部下は、視覚のみの色をお持ちで、潜在意識と無意識領域には波形が出ていましたが、顕在意識には波形が出ていなかったのです。
つまり、持っている力をうまく力を出せていない状態にありました。
上司の方は、きちんと周りに自分の気持ちを伝えられるし、リーダーシップもとれるし、話も聞ける、そんな理想的な人でした。
でも、部下が自分の言ったことをきちんとできない様子をみるにつけ「なんできちんと話したことをしてくれないんだろう。こちらの意図が伝わっていないのかな…」と不安に思っていました。
そのため、部下との雇用契約の更新をどうしようか迷っておられました。
私は、この悩みを解決するため、上司の方といっしょに、部下の方の声紋分析のデータを見ていただきました。そして、こう伝えました。
「部下の方は視覚タイプなので、分析力や企画力があり、物事を長期的な視点で見れる力をお持ちです。ですが、今は何らかの状態でうまく力が出せていないだけです。上司であるあなたの言ったことをやらないのではなく、部下の方は部下の方なりに、上司の気持ちに応えたいと精一杯頑張っておられますよ」
また、こうもお伝えしました。
「視覚タイプの人には、口頭だけで伝えるのではなく、文字化したものを一緒に渡してあげると、その人の本来の力をより引き出せますよ」
すると上司の方は、「伝え方を変えるだけで力を発揮できるなら……」と、雇用契約を継続する決断をされました。